立ち技世界最強とも言われる、タイの国技『ムエタイ』は、パンチ・キック・膝・肘を使う非常に激しい格闘技。
また『ムエタイ』は、格闘技としてだけでなくギャンブルの対象にもなっているため、スタジアムでは、熱くなったタイの男達の歓声と罵声が入り乱れ、異様で独特な雰囲気が漂う。
ただ、最近では『ムエタイ』が格闘技としてだけでなくエクササイズとしても注目され、それがきっかけでタイ人女性からも人気がある。そのため、女性の観戦客が増えていて、スタジアムは以前よりも華やかになってきている印象がある。
もちろん、観光客にとっては本場ムエタイを観られるという事で、観光スポットとして高い人気を誇っている。
今回は、その『ムエタイ』最高峰を観る事が出来るバンコク2大スタジアムの一つ、『ラジャダムナンスタジアム』をご紹介します。
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目次
ムエタイとは
まずは、ムエタイ選手の中でも、現役最高と名高い、「生きる伝説」こと『センチャイ・PKセンチャイジム』の映像をご覧あれ。
『センチャイ・PKセンチャイジム』はあまりにも強すぎて、同階級の選手では試合にならないため、多くの試合は自分より体重の重い外国人選手との対戦になっている。でも圧倒的に勝ってしまうから、ハンパない!!
しかも、タイには『センチャイ・PKセンチャイジム』の他にも強い選手がゴロゴロいるんだから、本当に恐ろしい。
本場ムエタイの世界は非常に奥が深く、日本では馴染みのあるKー1とはルールがかなり違うから、まずは観戦する前に、ムエタイについて知っておきましょう。
ムエタイの歴史
インドの格闘技カラリパヤットが原型で、そこから戦争で使われた戦闘術が融合して、素手素足で戦う古式ムエタイが誕生。400年以上の歴史を持つと言われている。
あまりにも激しい格闘技で死者が続出した事から、古式ムエタイはタイ国内で一時禁止となるが、第一次世界大戦時に、武器弾薬を購入する資金集めの為に、国王ラマ6世がムエタイのトーナメントを開催し、ムエタイが復活する。
この頃から現代のムエタイのような競技ルールが出来上がり、今に至る。
ムエタイのルール
・3分5ラウンド、インターバル2分
・パンチ、キック、膝、肘、首相撲での攻撃が可能
・5ラウンド終了後、3人のジャッジによる判定決着
ムエタイの試合順
ボクシングやキックボクシングだと、基本的にメインイベントはその日の興行の最後に組まれるけど、ムエタイの場合は全10試合前後のうち第7〜8試合に行われる。
ムエタイの試合の流れ
まずは、選手入場後に『ワイクルー』という踊りが行われる。これは、家族・指導者・神様に感謝を捧げる、非常に印象的な踊り。
『ワイクルー』は所属するジムによって特徴があったり、選手それぞれでオリジナルのスタイルがあり、ムエタイに詳しい人だと、ワイクルーを見ただけでどの選手か分かるらしい。
『ワイクルー』が終わると第1ラウンド開始のゴング。
ムエタイは格闘技であると同時に賭けの対象、つまりギャンブルにもなっていて、第1ラウンドで観客による選手の品定めが行われる。競馬でいうパドックのような感じかな。
なので、基本的に第1ラウンドからガンガン戦うような事はせず、まずは選手互いに様子見といった戦い方をする。
そして、第2ラウンドから戦いが徐々に激しくなり、第4ラウンドでピークへ。
第4ラウンドが終わった時点でほぼ勝敗がついているから、最後の第5ラウンドは流して終わりとなり、判定決着して賭けが成立。
「あれ!?KO(ノックアウト)はないの!?」
そう、ムエタイではほとんどKO(ノックアウト)での決着はない。
何故なら、先程も言った通り、ムエタイはギャンブルの対象になっていて、あまりに選手間の力の差がありすぎると賭けが成立しないから、同レベルの選手同士で試合が組まれる。
選手は倒す事に必死でも、実力が均衡していてKO(ノックアウト)決着が起こりにくいのです。
「ええぇぇぇ、それって面白いの!!??」
そりゃ、KO(ノックアウト)の方が派手で楽しいかもしれないけど、選手同士の駆け引きやテクニックを観て、ムエタイの奥深さを感じましょう。
では、次にムエタイ観戦の楽しみ方をご紹介します。
ムエタイ観戦の楽しみ方
ムエタイを観戦する上でまず覚えておきたいのは、パンチよりもミドルキック・膝・首相撲の方が評価が高くなりやすいという事。だから、ミドルキック・膝・首相撲を中心に試合を組み立てる選手が多いんだね。
でも、中にはパンチでガンガン攻めるスタイルの選手もいて、こういう攻撃的な選手の試合がすごく盛り上がる。
ディフェンスも重要で、相手が多く攻撃しても、その攻撃をうまくカットすれば、攻撃している側よりもディフェンス力を評価され、それも採点に入ります。
さらに、ただ攻撃するだけではなく、いかに美しく戦うか、この芸術点も勝敗を左右してきます。
そして、ムエタイを観戦する上で最も難しいのが首相撲。
首相撲とは、お互いに手で首を組んでバランスの崩し合いを行い、そこから膝蹴りに繋げたり、転かしたりする攻撃です。
ムエタイを知らない人からすれば、抱き合って組みついているだけにしか見えず、面白くないと思うかも。でも、首相撲はゲームをコントロールする上で非常に重要な攻撃だから、試合で多く使われるんです。
と、ここまで書いてきましたが、正直、素人目には詳しい事は良くわかりません!!
「え!?そっちが勝ったの!?」
どちらが勝っているのか判断付かないことも多々ありです。
でも良いんです。まずは、会場全体の雰囲気を大いに味わいましょう。
ただ、こういったムエタイの採点方法を少し知るだけでも、観戦の仕方が変わってくると思いますし、判定決着でも十分に楽しめるはず。
それでも、KO(ノックアウト)があると、会場は大盛り上がりになりますけどね(^^)
ラジャダムナンスタジアムの場所
ラジャダムナンスタジアムの行き方はバスやタクシーで行く事になる。王宮や政府機関が多く集まる場所で近くに最寄駅が無い。
最寄り駅はBTSラチャテウィー駅かMRTフアランポーン駅で、そこからタクシーで向かうのが良いでしょう。料金は大体100バーツ(約300円)ちょっとかな。
時間はスムーズに行けば30分位だけど、ラジャダムナンスタジアム周辺は交通渋滞が酷いから、時間に余裕を持って動くべし。
また、帰りもタクシーを使う事になるけど、帰りはスタジアム前に客待ちのタクシーやトゥクトゥクがたくさん停まっていて、運転手が声をかけてくるはず。
そして、通常の2〜3倍の料金を請求してきます。
「いやだ!!高い!!」
と言っても、スタジアムを離れて流しのタクシーを捕まえるのも一苦労。
下手に労力を無駄にするのであれば、ここは諦めて、その場で出来るだけ交渉してタクシーを利用した方が良いと思います。外国人観光客の辛い所ですね・・・
ラジャダムナンスタジアムの日程
ラジャダムナンスタジアムの興行日程は、基本的に毎週月・水・木・日となっていて、開始時間は月・水・日が18時30分〜、木が18時〜です。終了は結構遅くて、第7・8試合のメインイベントを観てから帰ったとしても22時位になる。
詳しくは、ラジャダムナンスタジアムのホームページで確認しましょう。
木曜日に好カードが集まる事が多いので、もし日程が合うのであれば木曜日に行く事をオススメします。
さらに、最近は日本人選手が出場する事が増えてきたので、その時は全力で日本人選手を応援しましょう。
ラジャダムナンスタジアムのチケット購入
チケットは、現地の販売窓口、もしくはラジャダムナンスタジアムのホームページから購入可能。
窓口付近に行くと、スタッフの女の子が声をかけてきて、チケット購入の案内をしてくれる。
ただ、スタッフからは現金購入でのやりとりになるから、クレジットカードを使いたい場合は、窓口に行って購入しよう。
チケットの種類は以下の通り。
リングサイド:2000バーツ
クラブクラス:1800バーツ
セカンドクラス:1500バーツ
サードクラス:1000バーツ
ほとんどの外国人観光客はリングサイド席を購入している。まあ、せっかく来たんだし、一番良いリングサイド席を選んで良いのでは??
リングサイド席は、ムエタイの激しい戦いを目の前で観る事が出来るし、ビールを飲みながらゆっくり快適に観戦出来ますよ。ビールやおつまみは席で注文出来て、スタッフが運んで来てくれます。
安心・お得なムエタイツアー紹介
「タイに初めて来たので良くわからなくて不安」
「ホテルからの送迎をつけて安心で楽に行きたい」
ラジャダムナンスタジアム周辺はあまり治安が良いとは言えず、帰りのタクシーが不安という人はいると思います。
またチケット購入も「ボッタクられるんじゃないか?」と、ちょっと不安になる人もいるでしょう。実際、ごく稀にあるそうです。
そういう人であれば、安心出来るムエタイ観戦ツアーに参加するのをオススメします。
いくつか調べたけど、旅行会社HISの日本語ガイド・送迎付リングサイド席観戦ツアーが良いんじゃないかな。HISなら、航空券やホテル予約と一緒にお願い出来るしね。
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もし、チケット手配だけで良いという人は、現地オプションツアーを扱う会社VELTRA(ベルトラ)だと、現地窓口より少し安く買えるみたいです。
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まとめ
タイにせっかく来たのであれば、格闘技に興味がなくてもムエタイは是非観て欲しいですね。
格闘技とギャンブルが入り混じる、スタジアム全体の異様な熱気と盛り上がりを味わってみてください。
私がオススメする、ムエタイ観戦を含めた一日の日程の組み方としては、昼位からチャオプラヤー川のクルーズを利用してバンコク3大寺院巡り、そして、夕方に軽い夕食をして少し休憩、そこからラジャダムナンスタジアムでムエタイ観戦、最後に元気があれば、近くにあるカオサン通りに行って2度目の夕食をとりクラブにGO(かなりハードですが汗)。
スタジアム詳細
スタジアム名:Rajadamnerm Stadium(ラジャダムナンスタジアム)
サイト:https://rajadamnern.com/
住所:1 Ratchadamnoen Nok Rd, Pom Prap, Khet Pom Prap Sattru Phai, Krung Thep Maha Nakhon 10200
電話番号:+66 2 281 4205
営業時間:月・水・日18:30〜、木18:00〜
トリップアドバイザー:https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g293916-d3654337-Reviews-Rajadamnern_Thai_Boxing_Stadium-Bangkok.html
コメント
訂正した方がいいですよ。
ムエタイに詳しい人だと、ワイクルーを見ただけで、どこのジムの所属の選手か分かるらしい。
↓
ジムによってワイクルーの形が違うということはないですよ。同じジムにいた選手同士でも、出身地や過去にいたジムなど個人によって状況は異なります。
ワイクルーは個人個人のものです。
早い段階でKO(ノックアウト)になってしまうと、賭けが成立しないで終わってしまう可能性がある。
↓
早い回でもすでに賭けは始まっていて、べつに選手からしてみれば勝たなきゃいけないわけだから
早い回でも倒せるチャンスがあれば倒しにいきます。
早い回でノックアウトしてはいけない格闘技なんかありません。
むしろ賭けが成立していようがしていまいが、選手は相手を倒しにいかなければなりません。倒すべきところで倒さないでいると、逆に八百長を疑われ没収試合になるケースもあるほどです。
なかなか難しいんだけど、採点方法などのムエタイの観方を覚えると、ムエタイの奥深さがわかって楽しめると思いますよ。
↓
あなた自身がムエタイを全然分かっていないでしょう。
ムエタイを観戦する上でまず覚えておきたいのは、パンチは採点に入らないという事。
↓
パンチが採点に入らないということはありません。
実際にパンチ主体で勝つ選手は大勢います。
パンチよりも足技などに評価がいきがちだというだけです。
以上です。あなたのためにも訂正した方がよいと思いました。
通りすがりさん
ブログを読んでいただいてありがとうございます。
そして、コメントありがとうございます。
なるほど、私も人に聞いたり調べたりして掲載しましたが、事実とかなり異なりますね。
勉強になりました、修正したので、ご覧になってください。
https://elephas-japan.com/rajadumnern-stadium/
ムエタイ、奥が深いですね。
ご指摘ありがとうございました。
引き続き当ブログをよろしくお願い致します。